ブラック・スワン
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2012/03/16
- メディア: Blu-ray
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
なにがすごいって、『ブラック・スワン』よりも先にシゲちゃんは『ピンクとグレー』を書いたんですよね??
ーーそう思うと『ピンクとグレー』は『ブラック・スワン』にも通じるものがありますね。じっさい『パーフェクトブルー』のリメイク権を買って制作されたのが『ブラック・スワン』ですし。
加藤「そうなんですよ!書いたのは『ブラック・スワン』よりも前なんですけど、『パーフェクトブルー』を絶対に意識しているということを聞いて『ブラック・スワン』を観たら“あれ?ちょっとかぶってね?”って思って(笑)…」(別冊spoon.インタビューより)
…なのに似てる!!って感じる部分が合って*1。
ラストにかけての感じもなんだけど。そこだけじゃなくて。
私なんかが言うと、安易な感じになっちゃうけど。私ごっちのお姉さんも好きなんですよね。
最初読んだときは何が何だか…、なんでお姉ちゃんは死んだのか。いろいろ衝撃すぎてえ??え??って感じだったんだけど。
じわじわその意味が理解できてきたとき、これはすごいなと。
不思議とこの映画を観たあと、なぜだか『閃光スクランブル』が読みたい衝動にかられました。*2
なんとなく、繋がってるきがするんだけど。どうだろう??
いまさらだけど去年の別冊spoon.を引っ張り出して読んでみた
こないだから遡ってる感じだけど・・・(笑)
せっかく『ブラック・スワン』を見たので(2012年の)別冊spoon.をあらためて読みなおしました。
でも記事の内容すっかり忘れてました…。
それまで書かせてもらってた連載などは軽かったりハートウォーミングな文章にしててそれはファンに合わせていたからだと。それを今回『ピンクとグレー』では「まずは自分の書きたいものを書こうとおもって」ってところが、なるほどなって思いました。
あと『アダプテーション』はここでも紹介されてたんですね。…これ目を通したはずなのにまったく記憶になかったです。
…あいまいになっていくファンタジックな感じとかが好きで。
メタ構造映画で好きなのは、チャーリー・カウフマン脚本の『アダプテーション』です。チャーリー・カウフマン自身をニコラス・ケイジが演じてて、脚本家が“こんな話じゃない、こんな映画じゃない”と言いながらもそれ自体がそのまま映画になっていくんです。自分の好きなもののひとつの中に、メタフィクションとかがあったから、小説を書くなら絶対入れようと思ってたんですよね。あとこれは意識していなしていなかったのですが、『パンズ・ラビリンス』っていう、本を読んでいる少女が現実からおとぎ話の世界に入り込んでいくという映画があるんですけど、その映画のラストが『ピンクとグレー』とすごく似ていましたね
自分が観た映画を振り返って、チェックしていたんですよね。これが好きだったなあと思ったりして。映画評論とかを読んだりするのも、自分がどんな映画を好きか探るためだったので。僕は映画の良し悪しは決めないんです。ちょっと理解できない映画もあるじゃないですか。おもしろいかどうかはわからないんだけど、どうしてこんなにすごいのかなって評論を読んで思ったりとか。だから友達とかメンバーと一緒にに映画に行けないですね。すごく嫌味みたいになっちゃうので、“あの映画のあれさ〜”って単純な話ができない
深く物事を追究できるひとでありたいなと思います。せっかくライブや舞台、それから本をみても「面白い」とか「良かった」っていうありきたりな言葉しか出てこないんですよね。どこが良かったのかを言えるひとになりたいです。“何が良いか分からないけど良かった”って表現方法も、もちろんあるのだろうけど…。そうじゃなくて自分の口で説明できるひとでありたいなって思います。
あと、個人的に、
全部好きなんですよね、僕。『ミュージックステーション』も『笑っていいとも』も『情熱大陸』も。だからこそ、すごく好きだからこそ冷たく書くっていうのはあります
これおもしろいなって思ったとこ。
“すごく好きだからこと冷たく書く”ってふつう逆じゃないの??って思うんだけどそれを“だからこそ”で繋いでるのが面白いなって。なんだか惹かれたのでした。