アンドレス第1話

まずタイトル「アンドレス」の意味。

サラリーマンの象徴でもある“スーツ”を“脱ぐ(undress)”イメージからきてたんですね。



ピンクとグレーが完全に作者寄りなものだとしたら、閃光スクランブルは作者寄りであり読者寄り、burn.は読者寄りな感じがしてました。
だとしたら、アンドレスは完全に作者を離れたものでしたね。


短期間で急激な成長をみました。


SPA!読者向けに描かれてる作品。前回3部作はどれも芸能界のお話だったから作者のいままでの経験を匂わす部分がどこかしらで出てきていましたが、今回はあるサラリーマンの話。
アイドルとしてスーツは着ることはあってもサラリーマン生活を経験したことのない彼が描くものだから前作以上のリアリティが必要になってくる。

そこを描けるのは彼が作家だからなのですね。


作中に出てきた“「[年収400万円の幸せ]と[年収600万円の不幸]の境界線」という特集を組んだ雑誌”はSPA!を読んでる人たちを意識して入れたのかなって思いインタビューを読むとやはりSPA!の特集に目を通していました。

「例えば、ジャニーズで同世代のヤツらが集まったら、『若い人たちに何か届けたい』みたいな話になるんですよ。自分たちもまだまだ若いですが(笑)。皆、自己啓発で創造的な話が好きなんです。サラリーマンもそうなのかなと思ったていたんですが、SPA!は違ってた(笑)。出世するよりは愛人を作りたい……みたいな。そのナマっぽさにインスパイアされた部分はあります」

シゲアキ先生の気になるポイントってほんと面白いですね。

普段キラキラした世界にいるアイドルがSPA!のような生々しい世界の特集を読んだっていうところに私は非常に萌えてしまいました。
「その特集を読んでシゲアキ先生はどう思った?」って聞きたいけど聞けないので小説の中にその答えを探したいと思います。


「夢を届けたりるすのは、他の場所でたくさんできますから。せっかく小説というジャンルで今のところ一人だけやらせてもらっているので、そこでアイドル的である必要はまったくないと思ってます。小説では、小説でしかできないことをやりたいですね」

まったくその通りだと思います*1


いままでのシゲアキ先生の小説はどこかしら共感できる部分があったのですが、今回の『アンドレス』は脱サラ男の話でいまのところ共感できるところがまったくないので逆に興味がそそられています。

早くこの続きが読みたーい!これが連載小説というものなんですね。


次号も楽しみにしてます。

*1:だからってアイドル活動も忘れないでね!念押w