染色

読み終わりました。


買って満足しちゃうタイプの私は随分と放置しちゃってましたね。ごめんなちゃい。。。



昨夜シゲ部で染色の話が出てきたのでやっとこさ手をつけてみました。


また新たなシゲアキさんが私の中に入ってきた感覚ですね。


私はアンドレスより染色の方が好きです*1。(ボソッ


シゲ部で聞いてた印象は(とはいえネタバレに触れそうだったのでしっかりとは聞いてなかったのですが)賛否の否の方が多かったとのことでしたが、言うほどかな?と思いました。


ただ、読んでるとき忘れてました。これを書いたのがアイドルだってことを・・・。



普通の小説として違和感はなかったのですが、そうだこれを書いてるのは「加藤シゲアキ」なんだ!って思うとなんというか。だって書いてる本人を知ってるだけに、どう読めばいいのかみたいな戸惑いはあったりなかったり(笑)


シゲ担としてはそういう気持ちにさせられるの、嫌いじゃないよ。

そして、いろんな人に薦めたいです。ジャニーズでもここまで書けるんだぞっていうところを見てもらいたいです。



(5日のシゲ部より)

シゲの部活。…ということで「染色」の話してきますかね。もう先月の12日とかだったんで随分遅くなってしまって申し訳ないんですけど、あのなんか、予想したとおりこう…賛否両論というか(笑)
いや、いいんすよ。賛否の否の方は、「アンドレス」が好きなんだと思うんです。なのでいろいろと僕も実験してる部分があるのでぜんぜん嬉しいですね。その否が逆に嬉しかったりしてですね。賛の方には逆にその、なんか、いちばん好きですって言ってくれる方もいろいろたくさんいてなるほどなあーって。書いてよかったなってとにかく今は思ってるんですけど。
まあ、ちょっとね。あんまり…あぁいう短い短編だとこうなんというか、あえて曖昧にしてたりして書き込まなかったりする部分が多いのであんまり僕が語ってもしょうがないと思うのですけども…。

まあまあ、もちろん僕の中にはそういう過去があったんだろうという意識はある…意識というか、裏設定…burn.のときもそうですよねとくさん、裏設定みたいなのは一応作ってはありますが、この話はあのー…burn.とは違ってですね1人称なわけですよ。市村くんの。なので視点が自分の視点なわけであえてそのー…基本的にその僕がね、この話になったときにカラースプレーの女性を見たことが始まりだったってこないだ言いましたけども、その人のことをわからないわけじゃないですか。その人がなんでそういうことをしていたのか。でもちょっと気になってしまうし、市村くんはこのなかで美優に聞けないわけですよ。聞いてはいけないような。なんかそういうシーンって生きてて多々あると思うんですよ。そういうことを別に、少し知りたいけど明かす必要はないかなと僕は思っていたし、市村くんが実際知らないことを知ってるというのはおかしいのでそういうわけで僕はあえて書かなかったんですね。
ラストシーンもすごい唐突の終わりのようですが、実はあの続き書いてたんですよ。それも編集の方といろいろと話しててここで切ろうと。全体的にすごく空間を持った話にしたいなということもありました。そうなので、あえてね、僕がここで語るってこともしませんし、こども写真っていう部分から市村がなにを考えたであろうってところ、あとあれ、怖くなってね、彼女の昔の落書きみたいなものを閉じてしまうんですよ。本物の才能みたいなものに触れる瞬間って結構怖かったりするんですよね、同業者だったりすると特に。大学生、ライバル意識、実はあったりするんで諦めていながらも少しまだ…頑張りたいと思ってたりするような部分があったりするんでなんかそういう部分をあえて触れちゃいけないような相手の過去というものを書きたかったなーと思いますけど。そう。そういうのでそこが嫌だていう方もいると思うんですけどね、アンドレスはきっちり回収していきますから(笑)そっちで楽しんでほしいかなと思います。

あれってどういうこと??な小説って世の中にたくさんあふれてて、だからかな?私はリスナーさんがひっかかったところはあまりきにせず読みました。

言われてみて、そうだ!って思ったくらいに(笑)


普通の小説だったらこんなに事細かく作者に説明してもらえる機会ないもんね。だから受け取りっぱなしだけど、こうやって他の人の感想がきけたり作者本人より読み方を教えてもらえたり。


シゲ担の醍醐味だなーって思いました。



ダークっていう意見もありましたが、私はシゲアキ先生の小説にしては(←失礼w)読んでてラスト明るい気持ちになりました。

美しく描かれてる小説だなと思います。



(ブランチの若手作家の対談より)朝井リョウさんがですね、よく読者の方から「共感出来なくて途中読むのをやめてしまいました」っていうって言われててそれは悲しいなーみたいなことを言われてたんですよ。
共感をしたいていうのはよく分かるんですよ。感情移入できないとか。だからこそ理解しようっていうベクトルが働かない限りは本は読めなくなってしまうかなとそのとき思ったんですよ。
僕はまったく共感できないほうが結構おもしろくってだから自分の主人公にも共感できないってケースは結構あって。僕も市村くんのことは別に共感はできないかもしれないけど理解はしたいなと思うし、そうせざるをえなかった、なんかこうブレーキ踏めるけど踏まない。あえて事故っちゃうみたいなこととかが、やっぱりその中であらたな変化や刺激というか求めてしまう。それは男女限らずなんじゃないかなーと思いますけど思っていたわけですね。

これは考えたこともなかったです。


でもたしかに。本って自分が経験できないことも経験させてもらえるものだと思う。

だからこそ、共感できないからと読むのをやめてしまうのはもったいないですね。



共感出来ない小説は自分にはない感情を教えてもらえる素敵な機会だと私は思います。

シゲアキ先生の小説でもそういう体験を何度もさせてもらってます。

人間と人間の交通事故みたいなところが小説って基本的にあるんで

なるほどですね。

*1:まだ「アンドレス」は途中だからかな。読んでもまっだぜんぜん掴めなくって。先が気になるっていうのもあるけど。これが連載のいいところなのかもしれませんね。