「第2図書係補佐」
面白かったー!
又吉 中村さんの本を僕が好きな理由が……。
中村 いや、僕の話はいいですよ(笑)
又吉 太宰治を好きなのと同じ理由なんですよ。中村さんがさっき言われたことに近いんですけど、人間にとって明るすぎるものとか前向きにいこうというものって、必ずしも救いにはならへんくて。
中村 押し付けがましかったりするからね。
又吉 しんどいですよね。それは“パーティに行けば楽しいじゃないか”という発想に近いんですけど、そうじゃなくて。暗い小説を読むというか、それがなかったら生きていけない人もいますからね。
(「第2図書館係補佐」より)
以前、ここでも「第2図書館係補佐」を読んでる話をしましたが、その中で作家の中村文則さんと又吉さんでこのような対談をされていました。
この感覚わかるなあー。
なんなら、しげちゃんも分かるんじゃないか、と勝手に思っちゃいました。(本当に勝手すぎるね)
と、同時に私がしげちゃんを好きになった理由とも似てるんじゃないかなって思いました。
まるちゃんが未来シアターで語ってくれたしげちゃんのこと
「根の暗さ。発信型の暗さというか、発信する事で同じような波長を持った人達が頑張ろうって思える。そういう使命をもったひと」っていう表現が本当に大好きなんだけど、私もまさにそうだと思ってます。
明るすぎても違うし、同じような波長を感じる(って私が勝手に思ってるだけなんですが)その心地よさに惹かれたんだろうなと思います。
あと、私がしげちゃんを好きになったきっかけはシゲ部だったんだけど、その回のラジオで話してた話題が小説カフカの「変身」でした。
実は当時、某テキストでそのカフカについてを学んでたところだったので、若いのにカフカの「変身」読んだことあるのかー!と普通に関心しちゃったのでした(笑)
そのカフカの「変身」も「第2図書係補佐」に出てきました。読んでみようかな。
「第2図書係補佐」はエッセイが中心で本の内容には直接触れてません。本に関連する又吉さんのエピソード中心でした。
この本が良い!ってオススメされてもぜんぜんピンとこないけど、生活にこんなふうに本が関わってきたんだよって語られた方がより興味が沸くんだと知りました。
さすがたくさんの本を読んでる方の文章だなあ。
芸人さんだからそれがお仕事だとは思いますが、とても楽しい文章を書かれる方だと思いました。
ここで紹介された本、私も読んでみたいと思いました。
- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/11/23
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