ラジオすっぴんにシゲちゃん

高橋さんがシゲの作品を3作とも“暗い”ってはっきりおっしゃっていたのに笑っちゃいました(笑)


「そういうのが好きなんでしょうね」


以前シゲちゃんは自分でピングレの結末をアンハッピーだと思ってないって言ってゴリさんに「シゲ、ハッピーエンドってどういうものか知ってる??」って問われてましたね。


私も今は「ピンクとグレー」は悲しい作品じゃないと思ってるけど、一番最初に読んだ時の衝撃はいまだにあります。

担当目線だとどうしてもハードル甘くなっちゃうけど、当時は他グループ担だったしそんなこともなく。むしろジャニーズの“アイドル”が書いた作品でしょ??という斜めからの角度で読み始めたのに、それであの衝撃!!
自分がそうだったからこそ、ジャニーズのアイドルが書いた小説なんて…と軽く思ってる人にこそ読んでほしいなって思います。裏切ってくれる作品です。


ピングレがただただ楽しく明るく終わるだけの作品だったら、私はいまシゲ担じゃなかったかもしれない。“丸山くんのお友達の加藤くん”ポジションを今でも貫いてたことでしょう(笑)


ピンクとグレーにまんまと略奪されました。


シゲちゃんの作品はどれも心にヒリヒリくるけど、確実に刺さるものを持っていて、読んだ後いつまでも作品のことを考えてしまうのです。
そういった小説に出会ったのはピンクとグレーが初めてでした。



「作品は名刺」

アイドルだから名刺を持ってない。だから自分の作品は自分をあらわす名刺みたいなものだというシゲちゃん。


作品を読んだらこのひとの内面どうなってるんだろう??ってきっとシゲちゃんのこともっともっと好きになると思う。




小説を書くうえで大切にしてることが“人と会う事”。
そのきっかけの一つとして伊集院静さんに「体で書け!旅行しろ!」って言われたんだそう。まあスケジュールあるし物理的にはむりだと本人は言ってますが・・・



なんとなくシゲちゃんが飲み会などで人と会ったり話したりすることを大切にしてるのが伝わっていたのですがそういう背景があったからなんですね。


シゲちゃんが見てる世界をシゲちゃんの言葉で綴られ、そしていつかそれが自分の手元に残る。シゲ担は本当に幸せだなと思います。


小説書くことがライフワークになっているというシゲちゃん。
日常腹立つようなことがあっても、これおもしろいなって考えちゃうのだとか。すべてが書くことに繋がってるんですね。

小説書いてくうちに性格が寛大になってきたそう。


高橋さんに「もう(小説書く前には)戻れないよ」と言われてました(笑)



もしそれでも書けない日が来るのだとしたらそれは「NEWSの仕事が忙しくなって物理的に書けなくなる」ときなのだとか。



小説について語ったインタビューとかさんざん聞いてきたつもりなのに、それでも聞くたびにその想いが新鮮です。


そして何度もこのひとの事がすきなんだなあって再確認してしまうのです。




○おまけ○
ふだんエンターテイメント小説はほとんど読まず、純文学や古典ばっかり読んでるところがとってもシゲちゃんらしいなって思いました。
最近読んだのは福永信さんの「一一一一」だそうです。