蘇る変態

シゲちゃんがオススメするもの…、大半きいても右から左だったりするのだけど…


その中で実はハマったものもいくつかあるんです。


魔法少女まどか☆マギカ在日ファンク








そして、










星野源さん




星野さんの書籍読みました。

蘇える変態

蘇える変態


星野さんの本は「働く男」(http://d.hatena.ne.jp/GreenOrangeGreen/20130410/1365568279)、「そして生活はつづく」(http://d.hatena.ne.jp/GreenOrangeGreen/20130622/1371834782)続いて3作品目。


さすが読ませる文章書く人だなあと。今回のエッセイも面白かったし、泣きました。




前半はエロエロエロのエロ三昧…中学生がそのまま大人になった感じでバカだなあー(にやにや)って笑わかされたのに、後半入院闘病の話でここまで、そんなに大変だったのかと。複雑な気持ちで苦しくなりました。

そんな中作られた「地獄でなぜ悪い」。
(以前に映画の方も見させてもらいまらいました。→http://d.hatena.ne.jp/GreenOrangeGreen/20140408/1396940123


裏側を読んだうえであらためて歌詞をふりかえるといろいろ思うところがありますね。



本当に星野さんおかえりなさいーーー!って気持ちです。



(2013年10月13日のシゲ部音楽部)
いやーもうかけなきゃいけないでしょ。星野源さん。
復活おめでとうございます!(パチパチパチパチ…)
2回目ですけどねー、たぶん。ほんとにー…よかったですね。
その前もね、長島さんとね、復活しないですかね?みたいなね、言ってたんですよね。いやほんとに嬉しいですよ。
しかも「地獄でなぜ悪い」という。ま、映画と一緒のタイトルですけどね、CDも10月2日に発売されましたし、シングル「地獄でなぜ悪い」今日はそれをかけるんですけど、その公開が控えていたのでぜひそのタイミングで復活したりしないんですかねぇー?なんて言ってたんですけどなんとか間に合ったって感じですかね。そんなにまだいきなり活動ができたりするわけではライブが出来たりするのかはわかりませんが完治って言ってましたからね、良かったですよ。大変だったと思いますけどねー。
あのー…これどっから話すんだろうなあー。ま、そういう毎回シングルに70分くらいの長いDVDが付くんですよ。「LIFE OF NEWS」と同じくらいですよ(笑)それが僕好きでー、ま、PVが入ってたり今回は「地獄でなぜ悪い」の「化物」、前回のアルバムの中からの曲のPVが入ってたの。「地獄でなぜ悪い」のPVは入ってないんですけど…、が入っていたり、そのメイキングだったり去年「シワス」清水ミチコさんとライブやったのとかの映像だったりときどきライブが入ってくるんですよね。で、この「地獄でなぜ悪い」のメイキングも入ってきたりするんですけど…

その前に予告編を見ててですね、こんなん入りますよーみたいな。いつもそれが動画サイトに「地獄でなぜ悪い」の合間、途中でメイキングが入ってくるんですよ。そのDVDのギュっとしたダイジェストみたいなのがはいってて、そのね、予告編の最後がね、こう…病室で管に…なんていうの管が人に這ったりしてる映像が…顔はうつってないんですよ!
地獄でなぜ悪い”って出てピースして終わるんですよ。もうなんか泣きそうになっちゃって…。やっばい…。
それはでも復活するってそのあとすぐわかったんですけど、いやーよかったなあーなんて思いつつ、これは俺はもう涙無くしてこの特典DVDは見れないなーなんて思ってたんですけど。
そんなシーンは全然ないんですよ。お涙ちょうだい的なシーンは。むしろねー、全体的におもしろーく出来てて。さっき言った清水ミチコさんとの…ちょっとこれ余談ですけど「シワス」って2人でライブしてたんですけどカバーちょっとやってふたりで何曲か歌うっていうそんなかでねTHE BOOMの「中央線」って歌を歌ってたんですけどそれハナレグミもねカバーしてたんです。こないだのダレソカレソで。どんだけみんなこの歌すきなの??って。ちなみにいっこ前の「知らない」のDVDのときはナンバーガールの「透明少女」をカバーしてて。フェスでやったやつかな?それもいつもカバーも楽しみにしてたんですけど。だからそんな風景もうつってたりして。だからぜひね初回盤買ってほしいんですけど…。もうないかな…かもしんないですけどすごい面白かったんで

でー。「地獄でなぜ悪い」の曲の話しましょうね。映画の話もしたいんですけど。もちろん映画も見ましたけど。
メイキングがあって、先に曲作っててこんな感じでアレンジやってこうってバンドの人たちがねいっぱいいるわけですよ。
よくね、星野源さん言ってるんだと思うんだけどバンドの人たちに黒人な感じで…とかブルースでちょっとファンキーな感じでみたいな。これ曲ー聴いてもらったら分かると思うんだけどメロディすごいポップで…いつもそうか。ちょっとジャズぽいコード進行。御洒落なんですよコード進行がすごい、弾けねえよみたいなね。すごいおしゃれな感じなんです。それをお洒落にしないでなんかこうちょっとグルーブだったり雑だったり音クールにやってくれって言ったり言ってて。へーって思ってそういう風にアレンジしてくんだーって。そのときはずっとラララで歌ってるんですよ。ラララで先にバンドの音とってストリングスとって、ていう順番なんですよ。ストリングスって弦ですよ。そのときも楽器のひとたちにこうこうこう、ああでああでって言いながら…。ちなみにこの「地獄でなぜ悪い」はカップリングがなくてカラオケなんですよ。それはたぶんそういう音を聴いてほしいみたいな星野源さんの心意気らしいんですけど普段でもちゃんとインスト聴いてないじゃないですか。オケをね。でもそのDVDを見ているとあーーそうねって思うんでやっぱり見てほしいんですけどその最初のイントロがニューーーーンっていうなんかこうストリングスのちょっとした不協和音からジャンジャジャンって入るんですよ。そういうすごい繊細なんだけどーちょっとクールに少し雑にみたいな。ちょっと狂気。ちょっとクレイジーにみたいな部分もあるんでそれは「地獄でなぜ悪い」っていうタイトルにくると思うんですけど…、みたいな感じで音楽を作ってっててー。あぁ面白いなってそこでも思うんですけどそのあとに歌詞を考えるシーンに移るんですね。ボーカルRECが最後みたいなんで。僕はいつも一緒に作っちゃう。自分がやるから。全部一緒に作っちゃうんですけど。逆に歌詞がないとオケとか言えないなって思っちゃうんですけど完全に先にオケ作っちゃうんですよね。最後に歌詞を作るっていうのが星野源さんのスタイルみたいで、ずっと歌詞を書いてる途中に検査入院だったらしいんですよ。なんかすっごい検査入院してたんでね。今みたいに長く休む前。で、検査入院してる前に書いたんだよねーって。検査入院暇でずっと消灯で真っ暗だからこういう歌詞がすぐ浮かんで集中できたみたいな歌詞があってそのあとテロップっていうか字で“今はなんとなくどういう思いでこれを書いたか聞かなかった”と。最終的に最後までなんとなく出てこないわけ。だからもう最後にかかったときになるほど!と。曲きいたときになるほどー!と思うようになってるんですよね。そういう思いで聴くとすっごいポップで楽しい音楽なんだけどどっかこうヒリヒリするていうか、今の星野源さん、こんなこと言ったらほんと縁起悪いっすけどこういう経験があった人でしか書けない唯一無二の歌詞になったなーと思います。
映画自体がコメディで映画の主題歌なんで映画のコメディ、向こうのコメディなんかでもスプラッターとかでも、ゾンビ映画でも最後めちゃめちゃ陽気なポップスとかかかったりするじゃないですか。そういうイメージみたいな。痛快な音楽をかけたいという意図があったみたいでだからそういうタイアップ的な部分も意識して作られてるみたいなんですけどそこでもちゃんと絡んでて、「地獄でなぜ悪い」っていう映画は映画の中で映画を作るって言うまあ劇中劇的な話なので、その話ここでしちゃった方が良いかな。

ほんと面白いコメディで最高なんですけど、星野源さん最高でした。星野源さんとこがいちばん笑いましたけど、僕がすごい好きな韓国映画の「映画は映画だ」っていうそれは暴力団の人と映画役者が一緒に共演するっていう映画の話なんですけどそれのコメディ版だなって思いました。
あのー好き嫌いはあると思うんですけど園子温さん。かなり…なんていうんですかね作家性強い方なんでね。キルビル的ニュアンスもちょっとあるかなー?B級感が。もし興味があったら見てほしいんですけどそんなかでも作り物だからっていう、作り物にどこまで情熱を注ぐのかっていうみたいな話があって、そういう部分も嘘で出来た世界が目の前を染めて広がるっていう歌詞に繋がってるのかなって思ったりして…まあすべての意図は僕も読み取れませんがほんとに帰ってきてくれてありがとうございますっていう気持ちです。…すごい長くしゃべっちゃったなー。

というわけでね、なにわともあれ、きいてほしいなと思います。
本当におめでとうございます!復活!

聴いてください、星野源で「地獄でなぜ悪い」♪


シゲちゃんが触れてた、映像に病室でピースシーンを入れた件。本の中にも出てきました。

 聴いてくれる人に、偶然生まれてしまった歌詞と本人の状態の親和性をよりわかりやすく伝えため、動画の最後に実写の短い映像を一発入れたいと思った。
〜(略)〜観た人に心配させたいわけではなく、あくまでも曲をより楽しんでもらうという目的だったので、いろいろ試して、最終的に手元だけを映してピースする、ということになった。なるべく明るく見えるように何度もリテイクを重ねる様子はちょっと滑稽であった。(「蘇る変態」p179)

あと独特な曲作りのことも。

 口立てでアレンジしていても、細かく指定しすぎれば一気に音は固くなってしまう。そこで、音楽用語以外の言葉を使って想像力で演奏してもらうと、演奏が豊かになる。
「そこのドラム、日本シリーズで二連勝した時の原監督の気持ちで」
「ここのベースは、嵐だったら相葉くんで」等
 こちらとしては欲しい音像と表現した言葉のセレクトはドンピシャとして一致するのだが、言われた方からしたらまったく意味不明なリクエストである。(「蘇る変態」p87より)

私は一目惚れタイプというよりはじわじわ好きになるタイプで。ふら〜と入ったお店で「あ!これシゲちゃんが前にラジオでかけてたアーティストさんだ!」とか「これシゲちゃんおすすめしてた映画だ!本だ!」って時差で好きなることが多くて。


星野さんもそのひとり。



素敵な出会いだったなあと思います。