朝井リョウ⇔加藤シゲアキ

朝井さんのラジオで加藤シゲアキさんの話、シゲアキさんのラジオで朝井リョウさんの話がでてきたのが嬉しかったので文字に残しておこうと思います。

(6月5日の朝井リョウ加藤千恵のANN0より)
カトチエ「朝井くんは最近なにしてましたか?」

朝井「わたし、ぜったい今日言おうと思ってたのが、昨日の新聞かな?6月4日付朝刊の新聞で、4冊目の著書をだした加藤シゲアキさん、NEWSでお馴染みのアイドルとしてもお馴染みの加藤シゲアキさんと対談をさしていただいて。それが載ったんですよ。私は文藝春秋から本を出したんですけど文春が1円も出校してない広告枠で自分の本の話もできてー」

カトチエ「ちょっと一言多いけど(笑)」

朝井「すごいラッキーだったってのもあるし、加藤さんとはじめてお会いしたんです。年齢も近いですし…」

カトチエ「そうなんだー」

朝井「そうなんですよ」

カトチエ「どっちが上なの?」

朝井「加藤さんが87年生まれかな。たしか」

カトチエ「朝井くん89年か、そっかそっか」

朝井「だからすごい年齢も近くて20代の男子の作家ってなかなか実は席がそんな埋まってなくて」

カトチエ「わかるわかる。男性作家で若手さん少ないよね」

朝井「そんなに多くないんですよねー。そうそうそう。で、はじめてお会いして、桐島の映画の話なんかをラジオでしてていただいたりとかしてたらしいんです、今まで。それは加藤シゲアキさんのファンの方が私に教えてくださったりとかしたんですけど、対談が載ったときにすごいファンの方々がすごい感謝してくださったり、なぜか私に対して『加藤シゲアキさんと対談読みました!ありがとうございます!』みたいな。そう、で、感謝されちゃったーと思って。対談の依頼があって、私は本も読みたかったし…」

カトチエ「朝井くんはそのね、行きたくて行ってるところもあるしー」

朝井「そうそう。加藤さんの本も読みたかったし加藤さんとお話してみたかったし。感謝されちゃって。すごいなんていうのかな。その場でその感謝を受け止めきれてなかったんです。今日この場でこっちもありがとうございます。って伝えるまでは。受け止めきれてなかったので今日ぜったいこの話しようと思ってたんです。」

カトチエ「伝えるまではってまだ伝えてないからね!ちなみに(笑)」

朝井「ほんとうに私もありがとうございますって思ってたことを加藤さんのファンの方々にも伝えたいと思ったんですけど」

カトチエ「この番組で…」

朝井「対談ってめっちゃ考えない?依頼が来たとき。まずー、どっち主体なのか。自分役、自分に求められてる役割を」

カトチエ「ごめんあんまり考えないんだよなぁ…」

朝井「ええーーーー?!」

カトチエ「どうだろ?でも…対談だったら2人だけど、テーマとかもちろん気にするよ?」

朝井「そう。今回は加藤さんも本書かれるかただったし、お話が合ったんですけどたまに同年代ってだけで組まれる可能性あるんですけど」

カトチエ「ハイハイありますねー」

朝井「びっくりするくらい話すことないんですね」

カトチエ「あーまあそうね(笑)」

朝井「そういうときとか自分がどういう役割を果たせばいいかわからなくなったりとか、まずどっちの本のパブリシティなのか、というのをわきまえないといけないなって思うしー、自分がでもインタビュアとかしてしまったら対談の意味がないから、それはそれで後からまとめるライターさんがもうコイツ呼ばないっ!ってなるわけじゃないですか…インタビュアの役割として果たすために呼んだわけじゃないのに、こんな黒子になりやがってみたいな。だから黒子になりすぎてもダメなんですよ、対談って。自分の色みたいなのも出さないとダメだから。すごいね毎回毎回めちゃめちゃ考えるんですよねー」

カトチエ「うんー」

朝井「でも加藤さんはすごく聡明な方で、なんていうかすごい熱い方だったんです」

カトチエ「へぇー」

朝井「反骨精神みたいなのがすごいあって」

カトチエ「そうなんだー」

朝井「そうそうそう。」

カトチエ「意外な感じもするー」

朝井「そうでしょ?そうでしょ?それをすごい丁寧な言葉遣いのこう節々からちょっとずつこう滾らせるというか、という感じの方で、すごく素敵な方だったのでみなさんもぜひ『傘を持たない蟻たちは』、加藤さんの4冊目の著書がありますのでぜひ」

カトチエ「はい、ぜひ」

朝井「わたしの『武道館』も合わせて」

カトチエ「はい、合わせてセットでね!」

朝井「読んでいただければいいなっていう風に思いますよっ」



カトチエ「曲いきましょうかね」

朝井「本日の1曲目、加藤シゲアキさんその節は本当にありがとうございました。そして加藤シゲアキさんのファンの方々もその節はありがとうございました。ということで『チャンカパーナ』!」

(♪♪〜〜チャンカパーナ〜〜♪♪)

はじめての対談でシゲアキさんのことを「熱い」「反骨精神がある」ってとこ見抜くのはさすがだと思うし、朝井さんが丁寧にシゲアキさんに向き合ってくださったのが伝わってきました。

(6月7日のシゲ部)
えー、まあおそらく、大丈夫だと思うので話したいと思うんですけど。もう出てるという意味でね。
先日朝井リョウさんと対談しました。朝日新聞のページですね。
対談させてもらいまして、えー、読まなきゃいけないっていうのは失礼ですね。
朝井リョウさんとお会いするので失礼のないように、読んでいなかった作品をバッと読ませていただきました。
えー、同世代、僕より2つ下ということもあって若い世代として小説家として、僕もまあ、小説家って言ってもペーペーですけども。括られることが多かったのではじめてお会いできてよかったなあと思ってて、本当に素敵な方でしたけれども、それで、まあ、もちろん『何者』とかでね、直木賞受賞されましたけども、『武道館』!という小説が先日出ましたね。4月ですね。発売されましてですね、それがまたこの、女性アイドルの話なんですけど、“武道館目指す”っていう話で、あのー…まあ不思議だなあと思いました。朝井リョウさん、元々モーニング娘。が好きだっていうのを公言してらっしゃいますけども、そのモーニング娘。のOBたちがやった、ドリームライブっていうのかな?で、あのー…『武道館』を書こうと思ったそうです。
小説家の方がアイドルについて書き、アイドルの僕が小説を書くというこの非常にねじれた構造が面白いですけども僕もね、やっぱ女性アイドルでないにしろ、男性アイドルとして非常にあのー…なんていうんですかね、年蜜に取材されたなーという。裏側よく知ってるなーというところも思ったりなんかしました。
僕は…、朝井リョウさんも“共感だけが小説のすべてではない”とおっしゃっていましたが、この小説には“共感”せざるをえない。あーそうそうそうみたいな。はぁーっていう、なんかね、わかるわかるみたいな気持ちがあまりにも、強く沸き起こったんですけども、やっぱりアイドルについて考えることが多い。とくに僕のリスナーの方は分析するのが好きな方が多いと思うので、ぜひ『武道館』、ファンの方は読んで欲しいと思いますしー、『何者』もですね、このタイミングで読んだんですけども、本当に面白い!ね!人の持ついやーな部分てのがうまーく、うまーいバランスで描かれていてさすがだなと本当に、尊敬しますっ!って気持ちなんですけども、だから、勉強のために小説を読むわけでないですし、小説は実用書ではないですし、なんだろうな…ためになる小説が偉いとも思ってないですけどもやっぱり僕は知らなかったので、就活を経験してないので。あぁ!勉強になるな〜って本当に思いましたし、面白かったですし、やっぱりわからない20歳くらいになって終活のこと考えてないし、どうしたらいいかわかんないっていう人には実用書的な意味でも楽しめるし、勉強になるなーと思いました。
朝井リョウさんは今、テーマをもって小説を書こうというマインドだとおっしゃっていたんですが、僕はどっちかというと好きなこと書きたいし、これで何かを伝えたいとか基本的にあんまり思ってないのでなんか大人だな、偉いなーと思って話を聞いていましたけども、そういう姿勢でやっぱり小説家としての責任を担ってらっしゃるんだなーと。ま、小説のいいところは自由だというところなんで、本当に対談できてよかったですね。いろんなこと僕も勉強になりました。
朝井リョウさん、小説をあまり読んでない方には本当に入口としいいんじゃないかなと思います。
なので最近はずっと朝井リョウさんの作品を読んでいたのですが

シゲアキさんにとって、同年代、年下の作家さん、きっとこの対談良い刺激になったのではないかと思いました。


あと、シゲ部長がオススメしていた本。

○レイモンドカーヴァーの小説。
物語の展開ではなく、フレーズ。人物と人物の切り取り方。
物語だけが小説じゃない。
“物語を放棄しろ”っていうシゲアキさんのお友達さんなんだかかっこいい。シゲアキさんの周りの人たちもクレバーで面白い人で溢れてるんですね、きっと。

○「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」木下古栗

金を払うから素手で殴らせてくれないか?

金を払うから素手で殴らせてくれないか?

最近読んで面白かった本だそうです。
チュムチュムMV撮影時に読み終わったそう。

“物語を放棄すること”深いなあ。

なんだこれ?っていう本だそうで、わたしも読んでみたいと思いました!