1万字感想 加藤シゲアキ編

これだけ自分のことを客観視できるところ、尊敬してしまいます。
私の方が年上なのに、はずかしくなっちゃうくらい。

冒頭読んでて、誰かの自伝的小説か?と錯覚するくらい。(まあ、作家が語ってるからそうとも言えるけど…)
でもこれは物語じゃないんですよね。シゲアキさんが本当に経験したこと。感じたこと。
だから心がぎゅっと重くなりました。

前回の1万字のときも読ませていただきました。
私は4人になってから雑誌を取り寄せて読んだので、当時の状況、小説刊行予定だったことも把握したうえで読みました。
その当時は本当に言いたいことは言えなかった時期で、きっと苦しかっただろうなと思っていました。

4人になった時、私はエイターだったこともあり、亮ちゃん側の立場しか正直見てなかったのですが、NEWSファンになりNEWS側からみた景色が見えてきて、こんなにも大変なことだったのか・・・と。あとになって気づくことが多く突き刺ささったのです。

2人を止められる存在になれなかった…。そう思ってた当時のシゲアキさんはまだ20代前半とかですよね、心が痛いです。


「小山さんが3歳年上で、自分より3年早くいろんなこと経験して、ドンドン変わってく。社交的になっていって世界を広げ、めきめき仕事も決まって。さみしさと、すごいなって憧れと、少しの劣等感があったかな。それでも”俺は俺だし”って強気で振る舞ってた」
普段は照れちゃって本音みたいなものは聞かせてはもらえないけれども、これは素直な気持ちなんでしょうね。

シンメってファンから見ても特別な存在だと思うけど、近いがゆえにいろいろと自分と比べてしまうこともあったり。
私からみたらシゲアキさんだってJr.の頃から活躍されているし、劣等感を持つことないだろうにって思うのに。長い時間こんな気持ちになることたくさんあったんだろうなーって思うと胸がぎゅっとなります。

でも、そういう気持ちになるシゲアキさんのことを突き放すことなくずっとお友達でいてくれた、小山さん。どれだけ優しい人なんだろうと心があったかくもなったのです。

小山さんに言われて覚えてること…「…意外とない(笑)。ウソ、あるけど言わない」
返し可愛いなあ、シゲアキさん。シゲアキさんが語ったままそのまま文章として残してくださったMyojoさんにも本当感謝です。
たしかにそれは他人に話すようなことではないし、2人だけが分かっていればいいことですもんね。
言わない=それだけシゲアキさんの中で大切にしていることなのですね。

小山さんはリーダーのはずなのに、なんだかシゲアキさんが影ではシゲアキさんがしっかりフォローしてて「意外と天然なところあるから、守ってあげなきゃみたいな感覚かな(笑)」って考え方彼氏すぎてただただほほえましいです。


NEWSのこれからの話合いでシゲアキさんの家にに集まった話。照れてしまって1番話そうと思ったことが言えなかった、けど「この4人でワイワイしてる時間って楽しいし、この時間がなくなったらさみしいなって思ってもらえたらそれでいいかなって思ったから/言葉にしたほうが誤解を生むんですよ、僕の経験上」

私もそう思います。言葉より気持ちの方が大事。なによりそこには嘘がないですもんね。

映画化決まったとき、いちばん喜んでくれた手越さん。
いつも良いなっておもったことはすぐ口にだしてほめてくれるのは手越さんですね。素敵だなあと思う。

テゴマスに対しては「僕が、小山がそこにいなくても、成立してるんだもん」ってそんな風に思ってたなんて。
テゴマスのメイキングでコヤシゲうつったりしてるけど、ただただ可愛いなって思ってて、そんな想いをかかえてたこと気づかなかったです。

そんな気持ちで聴いた『さくらガール』…。コヤシゲにはどんな風にうつったんだろうか、といろいろ考えちゃいますね。

山下くんから”がんばってね”ってメールが来た…。
これからもNEWSでいるひとに去るひとがかける言葉として、こんなに悲しい”がんばってね”って言葉ないよなあ、と胸が苦しくなりました。

シゲアキ先生の本音としては6人時代にいまのような評価があることが最善であり、あくまで6人で頑張りたかったんですね。


そういえば、たしかエイトがオリスタ出た時だったと思う。
さらっと亮ちゃんが「丸とシゲと飲んだ」って話をしてて…私はてっきり、ああ、結構裏ではふつうに話せてたりするのかな?ってずるいけど安心してたんです。

本当はそうじゃなくて、亮ちゃん居ることを隠してその場に呼ばれてたんですね。亮ちゃんに「がんばってるけどもっとがんばれ」って言われて泣いてしまったシゲアキさん。
亮ちゃんがあくまでお兄ちゃんであって「がんばってる」って褒めてくれると同時に「もっとがんばれ」って渇をいれてくれてる。

この距離感なんだなと思いました。

亮ちゃんはずっと見ててくれてると思う。なにより同じグループに仲のいい友達がいるんだからね。

きっとまるちゃんとしては亮ちゃんのこともシゲアキさんのことも大好きだからふたりを繋いでおきたかったんだろうなと思いました。

誰になにを言われるより、亮ちゃんに言われると泣けちゃうっていう言葉で私が泣いちゃいました。

亮ちゃんとシゲアキさん二人だと互いに気まずさとか照れとか、複雑な感情でなかなか向き合えられなかっただろうけど、そこでまるちゃんが良い緩和剤の役割を果たしてくれてたのかもしれないですね。

「僕、あえて、引きずってる」この言葉が深く突き刺さりました。
あの日を忘れないために、あえて、なんですね。


名前を改名したのも名前を覚えてもらうため。
小説を出したのもNEWSという名前を知ってもらうため。
だから、違うペンネームで出して賞をもらうのはシゲアキさんにとって意味のないことなんですね。

ピンクとグレーで、もしかしたら出すところで出せば賞をとれたんじゃないか?という話をよく噂で耳にします。

でも、それはシゲアキさんが目指していたところではなかった。
自分の本がきっかけでNEWSの名前が世間に出ることが重要だったんだから。



「遅れてきた中2病が爆発していた時期」「俺を取り巻く世界マジファック」とか思ってた時代。はたち前後って誰しもそんな気持ちで生きてるものじゃないかと思ってます。
どうしても世代が一緒だから、私も同じ時期に似たよなことを思ってて、だからこそ当時はシゲアキさんの魅力には気づかなかったんだと思います。
何度も若い頃からシゲアキさんのファンでいれたらなって思うけど、いまのタイミングだから好きになれたんだと思います。

「意外と世界は、おまえに優しいよ」いろんな経験をした今のシゲアキさんの言葉だから深く染み渡ります。

シゲアキさんにとって、嵐がとても大きい存在だった。
大野さんが個展したことによって「アイドルとは違う場所で発信できると思った。先輩たちがやってきたことを、勝手にちょっとアレンジしただけ」シゲアキさんのやったことはとてもすごいことなのに、小説を書こうとしたきっかけとして、必ず二宮さんのAーstudioの話、大野さんの個展の話を出してて。自分だけの力じゃないというシゲアキさんが好きだと思います。

シゲアキさんのファンに向けての言葉。
その言葉に嘘はなく、この人を信じていたいと思えました。


そして主演映画の話で裕翔くんのことを語るシゲアキさんはなんだかお兄ちゃんみたいでいいなと思いました。
「21才であんだけやってるんで、俺よりよっぽどしっかりしてるんですけどね。主演が裕翔でよかったなって思います」

先輩だけでなく、後輩にも恵まれてるのはやっぱりシゲアキさんの人柄だと思うのです。


これを広島に行くフェリーの中で読んだからね。アイドルの胸中を知った上でライブみたんだけど、シゲアキさん1曲1曲、めちゃめちゃ力込めて歌ってたのが見えたよ。
全力でアイドルする自担かっこよかったし、これからも応援させてほしいと強く思ったよ。